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    • 2019.11.20 Wednesday
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    孤高の画家 田中一村

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      私は絵画に格別興味・関心を寄せる人間とは思っていませんが,とはいえ,胸の高鳴る強烈な感動を覚えたことが一度ならずあります。

      なんといっても,個人的な好みから収集している 「君島龍之介」 の写実的な風景画。これには並々ならぬ思い入れがあるので,いずれ機会をみてこのブログにも採り上げ,詳説したいと考えていますが,今日の話は別件です。

      「孤高の画家 田中一村展」 が,石川県立美術館にて開催中。

      一村がかつて(昭和30年)石川県宝達志水町の「やわらぎの郷」で制作した「聖徳太子殿天井画」の修復が完成したことにちなみ,この企画がもたれたのだということです。

      たまたまチケットをいただいたので,たいした期待感もなく,軽いのりで出かけたのでしたが ‥‥。 ところが,どっこい !!

      こんなにも強烈に魂を揺さぶり,もの凄いインパクトで心を打ち,破天荒に迫る絵画があったとは! 眼にした瞬間,その衝撃で思わず絶句,仰天。我を忘れてしまいました。

      田中一村。それまでは,私の辞書には一切入力されていなかった人物 ‥‥。


      絵もすごいが,その生き様もすごい。

      千葉の出身(生まれは栃木)ながら,50歳で単身奄美大島へ渡り染色職人として生計を立てながら,亜熱帯特有の鳥や植物を描き日本画の世界に新たな境地を開いた人物。中央画壇とは一線を画し,貧困に甘んじつつ画業に人生を捧げ,没後にようやく脚光を浴びたという。この清冽な生き様は,画業に名利を求める多くの画家たちとは対極にあるのではありますまいか。

      彼の“我が道を進む”強固な精神を示す,次のような知人宛の書信が残っています。…… 「わがまま勝手に描くということに,絵描きの値打ちがある。お客様の鼻息を窺って描くようになったとき,それは生活の為,奴隷に転落する」

      そして,奄美市で魚屋を営み,当時の一村と親しく接したという押川フサエさん(88)が語る次のようなエピソードも,私にはこの上なく好ましい話に思えました。 …… お金がなくなると,日本一安い給料で働く」 と伝えたとか。また,貧しくとも気持ちは高潔で,野菜をあげても後で必ず10円,20円が店に置いてあったという。いでたちも,地下足袋にステテコ,黒い傘が日常であったが,衣類には全く汚れがなく清潔そのものだったという。

      さて,能書きはこれくらいにして,百聞は一見に如かず,その渾身の作品を見ることにしましょう。

      まずは,代表作 「アダンの木」「クワズイモとソテツ」。        


      「ビロウとアカショウビン」  「崖の上のアカショウビン」 

         
      「ビロウとブーゲンビレア」   「花とシンジュサン」 


      「エビと魚」
       

       「ビロウとハマユウ」      「ガジュマルにトラフズク」

      千葉時代の代表作品「秋晴れ」「ニンドウにオナガ」


      この迫力あるタッチには,誰もがど肝を抜かれるのではないでしょうか。

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