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    ドクターズルール425(医者の心得集)

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      先日(8月23日付),このブログで『医者に殺されない47の心得(第4回)』を掲載したところ,意外にも,過去最高(通常の3倍以上)のアクセスがあり,自分でも驚いています。

      やはり,誰もが“医療”には並々ならぬ関心を寄せているらしいこと,今更ながら実感いたしました。

      書いている私自身,この書物の中で一番強烈なインパクトを受けたのは実は,『ドクターズルール425 医師の心得集』でありました。件(くだん)のブログの中で,次のように紹介しました。


      西洋医学の本場アメリカで,医師たちに支持されている『ドクターズルール425 医師の心得集』というテキスト。その中には,「できれば全ての薬の使用をやめよ」「薬の数が増えれば,副作用はネズミ算式に増える」「4種類以上の薬を飲んでいる患者は,医学知識の及ばない危険な状態」「高齢者のほとんどは,薬を中止すると体調が良くなる」と書かれている。

      そして,私の感想として,このように述べました。

      【私】 ⇒ アメリカには『ドクターズルール425 医師の心得』なる良心的なテキストがあるのだとは,驚き。わが国でも,もっともっと薬の取り締まりを強化すべきと思います。しかし実際には,経済の混乱が予想されること,大企業(製薬会社)保護優先の政策などもあって,一朝一夕には実現しそうもありませんね。

      その後も,このテキストのことが気になってしかたがない。いろいろ調べたところ,日本においても,このテキストに注目している関係者が結構おられることを知りました。若手の研修医の教育にあたる指導医の先生が,このテキストを活用している例もいくつかあるようです。

      「ドクターズルール425」とは,正確には,米国の医学博士・Clifton K.Meador.M.Dが,医療に携わる医者として心得るべき425項目の基準格言を集めたもの。

      もともと医者に向けて書かれたものですが,私たち一般人が読んでも興味深く,医療を受けたり医者にかかる上で役に立ちそうなガイドも数多く載っています。

      そんなわけで,改めてこのテキストの内容を確認し,425の全てを紹介できないまでも,特に印象に残ったもの50項目ばかり採り上げてみることにいたしました。


      1) 優れた臨床医は自分が何を知らないかを知っている。

      2) あなたが診ようが診まいが,ほとんどの外来の病気は治ものである。

      3) 患者の病気がわからない時には,「あなたの病気についてわかりません」と言わないこと。「あなたの病気について,今のところわかりません」と言いなさい。

      4) 医学のスタンダードと見なされている教科書を一冊購入しなさい。最新版が出るたびに購入すること。一生それを続けなさい。

      5) 現在のあらゆる医学的知識をもってしても,わからない患者がいる

      6) 時間は最も偉大な診断医である。うまく利用すること。

      7) 診断のつかない重症患者について,問題を解決できる医師がどこかにいるはずである。その医師を見つけなさい。

      8) 重症または末期患者では,遠方から来る親戚に気をつけなさい。彼らはしばしばトラブルのもとになる。

      9) 臨床的証拠がないからといって病気が存在しなという証拠にはならない。

      10) 口頭での症例呈示は5分以内で行うべきである。それ以上かかる場合は,あなた自身,内容がよくわかっていないことを意味する。

      11) 診療経験が10年以上になるまで「わたしの経験では」と言ってはならない。たとえ臨床経験が10年以上であっても,この言葉は使わないにこしたことはない。

      12) 老人のほとんどは,服用している薬を中止すると体調がよくなる。

      13) 高齢者が急に混迷状態になった時には,感染症を考えること。

      14) 患者を治療するにあたって,あなたの性格は,あらゆる薬や治療法と同じくらい重要である。

      15) 経験を積んだナースの観察を尊重せよ。

      16) あなたが病院で医師として仕事ができるのは,多くの縁の下の力持ちの人達がいることを忘れないこと。

      17) あなたが生理学や生化学,解剖学についてのたくさんの知識を持っているからといって,人生や人間について豊富な知識があることを意味するものではない。患者や他の人々から学びなさい。

      18) すべての医師は薬である。診断時の医師の行動は副作用を起こしうる。効果を持続させることができる。適切な間隔で与えられることがある。そして,なによりもプラセボ効果をもたらすことができる。医師であることの薬理作用を学びなさい。

      19) 他のことをしながら患者の話を聞いてはいけない。全力を傾けて聞くこと。

      20) 症状のある患者に「どこも悪いところはありません」と言ってはならない。それは患者を傷つけ侮辱する事になる。

      21) 患者を病名で言わなこと。あの胆石は‥‥とか。

      22) 疾病の中には治療することが出来ないものがあるが,ケアすることは全ての患者についてできる

      23) 好むと好まざるにかかわらず,どの医師にも小さな「呪医」が宿っている。「呪医」の技術をかしこく,しかも患者の利益の為にだけ使う様に。

      24) 患者には病人になる方法を教えるのではなく,健康になる方法を教えなさい。

      25) 患者から希望を取り去ってはならない

      26) どうして良いのか迷った時には,あなたの家族にもするかどうかで決めなさい。

      27) 血液検査や尿検査の結果で病人と健康人を区別することは不可能である。

      28) 人が病気かどうは,話を聞き,注意深く観察し,適切な質問を発し,理にかなった臨床決断を下すことによってのみ知ることが出来る。

      29) 内科的疾患による症状は,良くなるか悪くなるかのどちらかである。心理的原因による身体症状は時間が経っても変化しない傾向にある。

      30) 医師と患者がいったん慢性疾患であることに同意したなら,その疾患は不治の病となる。レッテル貼りに注意。

      31) 可能ならば全ての薬を中止せよ。それが不可能ならば出来るだけ多くの薬を中止せよ。

      32) 効果があるかどうか疑問に思った薬は恐らく無効である。

      33) どうしてよいのかわからない時には何もしないこと。

      34) 貴方が変える事が出来のは何か知りなさい。
      貴方が変える事が出来なのは何か知りなさい。
      その違いに気づくだけの知恵を持ちなさい。

      35) 4種類以上の薬を飲んでいる患者は,医学知識の及ばない危険な状態である。

      36) 病気を知るよりも,その病気を持っている患者を知る事が重要である。

      37) 痛む部位の診察を必ず行うこと。
      その部位に手を当てなさい。

      38) 病院は危険な場所である。賢明な方法で,しかも出来るだけ短期間利用しなさい。

      39)
      投薬を中止して患者の状態が悪くなる様な薬はほとんどない。

      40) 投与薬の数が増えれば,副作用の起こる可能性はどんどん(ネズミ算式に)高くなる。

      41) 治療や診断上のミスを犯したときには,患者に事実を伝えること。患者に詫び,ミスの結果何が起こりうるかについて説明すること。ミスの大小にかかわらず,必ずそうしなさい。

      42) 薬物反応は患者によりさまざまな起こり方をする。

      43)
      すべての検査結果について,必ず患者名をチェックする習慣を身に付けなさい。報告書や検査結果が違う患者のカルテに入っていることがしばしばある。

      44)
      他の人が読めるような字を書きなさい。

      45)
      患者が歩くところ必ず観察せよ。
       
      46) 患者話すのではなく,患者話すこと。

      47) 医療過誤の最大の予防方法は,患者との良い人間関係と包み隠しのない正直さである。

      48) 患者は処方どおりに薬を飲まないことが多い。

      49) 普通,患者が恨みに思うのは最初に犯したミスに対してではなく,さらにミスを重ねことに対してである。

      50)
      患者の留守番電話に診断名を録音してはならない


      以上,いかがでしたでしょうか。

      私たち素人が読んでも,「なるほど,そうだろうな」と納得できる話も多いのではないでしょうか。特に,病院投薬危険さや,医者としてのモラルについて鋭く指摘しているところは,著名な医学博士の発言だけに,“良心”と“凄み”が感じられます。

      日本の病院・医者にも,このようなテキストが“医療のバイブル”として重宝されること,同時に,私たち一般人にとっても,このような知識が“常識”として普及することを,願ってやみません。





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